今後のサーバ運用において、MySQLの基本的な操作方法は知っておく必要があります。
今回は、CentOS上のMySQLの起動・停止・再起動・状態確認の方法、MySQLへのログイン・ログアウトの方法、サーバ再起動時にMySQLを自動で起動する設定方法について説明します。
※以下の作業環境を例に説明します。
- サーバOS:CentOS6
- MySQL:MySQL5.7
目次
1.MySQLの起動・停止・再起動・状態確認
まず、MySQLの起動、停止、再起動、状態確認の方法を覚えておきましょう。
操作はすべてrootユーザで行います。
[root@ ~]#
1-1.MySQLの起動方法
MySQLを起動するには、「service mysqld start」と入力してEnterを押します。
[root@ ~]# service mysqld start
MySQLが正常に起動すると以下のように表示されます。
mysqld を起動中: [ OK ]
1-2.MySQLの停止方法
MySQLを停止するには、「service mysqld stop」と入力してEnterを押します。
[root@ ~]# service mysqld stop
MySQLが正常に停止すると以下のように表示されます。
mysqld を停止中: [ OK ]
1-3.MySQLの再起動方法
MySQLを再起動するには、「service mysqld restart」と入力してEnterを押します。
[root@ ~]# service mysqld restart
MySQLが正常に再起動すると以下のように表示されます。
mysqld を停止中: [ OK ] mysqld を起動中: [ OK ]
1-4.MySQLの状態確認方法
MySQLの状態を確認するには、「service mysqld status」と入力してEnterを押します。
[root@ ~]# service mysqld status
MySQLが起動している場合は以下のように表示されます。
mysqld (pid 12345) を実行中...
MySQLが停止している場合は以下のように表示されます。
mysqld を停止中:
2.MySQLへのログイン・ログアウト
次に、MySQLへのログイン・ログアウトの方法も覚えておきましょう。
今回は、MySQLのrootユーザでMySQLにログインする例で説明します。
2-1.MySQLへのログイン方法
① MySQLへログインするには、「mysql -u root -p」と入力してEnterを押します。
- 「-u」はログインユーザを指定するオプションです。今回はrootユーザでログインするので、「-u」の後に「root」と指定しています。
- パスワードが設定されているユーザでログインする場合は「-p」を指定します。今回ログインするrootユーザはパスワードが設定されているので「-p」を指定します。
[root@ ~]# mysql -u root -p
② パスワードの入力を求められます。
rootユーザのパスワードを入力してEnterを押します。
Enter password:
MySQLへのログインが成功すると以下のように表示され、MySQLコマンドの受付待ちの状態となります。
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 22 Server version: 5.7.17 MySQL Community Server (GPL) Copyright (c) 2000, 2016, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its affiliates. Other names may be trademarks of their respective owners. Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement. mysql>
2-2.MySQLからのログアウト方法
MySQLからログアウトする場合は、「exit」と入力してEnterを押します。
(「exit」の代わりに「quit」「\q」「Ctrl+d」でも可能です。)
mysql> exit
MySQLからのログアウトが成功すると以下のように表示されます。
Bye [root@ ~]#
3.MySQLのサーバ再起動時自動起動
MySQLは、サーバを再起動した際に自動で起動するよう設定しておきましょう。
① 操作はrootユーザで行います。
[root@ ~]#
② サーバ再起動時にMySQLを自動起動する設定を行います。
「chkconfig mysqld on」と入力してEnterを押します。
[root@ ~]# chkconfig mysqld on
③ MySQLの自動起動の設定を確認します。
「chkconfig –list mysqld」と入力してEnterを押します。
[root@ ~]# chkconfig --list mysqld
mysqldの自動起動の設定が表示されます。
mysqld 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
0~6の項目について「on」と「off」で設定が表示されます。
このうち、2~5の項目が「on」となっていれば自動起動される設定となります。